上記の須田鷹雄さん作のアプリである「須田鷹雄の3連単OddsAnlyzer」。
の記事で、このアプリが出力する仮想3連単オッズが設定について大きく変わる点について紹介しましたが、もう一点注意事項(というか、正直バグなんじゃないかと思う)が見つかったので紹介します。
■2014年の弥生賞で3着トゥザワールドの馬券が軒並みお買い得と表示されている
実際のオッズ例として、2014年の弥生賞を見てみます。
このレースの単勝オッズを元にした仮想3連単オッズを見てみます。
以下は4番人気のワンアンドオンリー1着付の仮想3連単オッズです。
なぜか10番のトゥザワールド(単勝1.6倍の断然人気)3着の3連単オッズだけが軒並み赤、あるいはオレンジ表示になっています。
(それ以外のオッズが軒並み青だらけというのもそもそも変ですが、おそらくこちらが原因と思われます)
以下のとおりデフォルトでは、オレンジは1.36倍以上、赤は2倍以上仮想オッズより実際のオッズのほうが倍率が高い(つまりお買い得)という意味です。
この表示を信じるのであれば、1着:ワンアンドオンリー、3着:トゥザワールドの3連単馬券は軒並みお買い得ということになってしまいます。それはちょっとおかしいと思い、確認してみると、
1着:11番ワンアンドオンリー
2着:01番エアアンセム
3着:10番トゥザワールド
の仮想オッズが210.5倍(実際のオッズは431.9倍)に対して、
1着:11番ワンアンドオンリー
2着:10番トゥザワールド
3着:01番エアアンセム
の仮想オッズが452.1倍(実際のオッズは230.1倍)
というように、断然人気のトゥザワールドが2着より、トゥザワールド3着の仮想3連単オッズのほうが安くなっていました。
通常同じ馬の組み合わせで、断然人気のトゥザワールドが2着より3着の馬券の方がオッズがつかないということはほとんどないはずで、実際に弥生賞でも2着トゥザワールドのオッズの方が当然安いため、トゥザワールド3着の3連単オッズが軒並みお買い得に見えるということになってました。
なお、この仮想オッズの挙動は弥生賞のような断然人気馬がいる場合だけではなく、他のレースでも同様でした。また仮想オッズの作成元を複勝にした場合(支持率方式:複勝に設定)も同様のでした。
つまり、OddsAnlyzerの仮想3連単オッズでは、A、B、C3頭の馬がいてBが人気馬、Cが人気薄の馬の場合
1着:A、2着:B、3着:Cのオッズより、1着:A、2着:C、3着:Bの人気薄が2着に来た組み合わせのほうがが仮想3連単オッズが安く計算されるということのようです。
これって多分2着と3着を逆に仮想オッズを計算しているバグじゃないかなと個人的には思います。
■まとめ
上記のとおり、OddsAnlyzerでは2着に人気薄が来たほうが仮想オッズが安く計算される傾向があるようです。OddsAnlyzerでお買い得オッズを判断する場合は、上記の挙動を頭においたほうがいいと思います。
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