2014年02月12日

独自の指数をTARGETの補正タイムとして使用する方法

 TARGET frontier JVでは、外部指数という機能を使うことで独自のスピード指数などをTARGETに取り込んで使うことができます。ただ外部指数というのは後付で追加された機能のため、元々存在する補正タイムと比べてTARGETで表示できる場所が少ないです。

 例えば、独自指数を下図のように補正タイムの一覧画面に並べるというようなことが、現時点の外部指数の機能ではできません。

 出馬表.png

 私も独自の指数を計算して競馬予想に用いてますが、外部指数機能ができる以前から、補正タイムの箇所に独自指数を表示できるように設定しています。この方法だと、補正タイムで使える機能が全て独自指数で使えるため、外部指数機能を使うより便利だと思います。本記事ではその方法について紹介します。


■基本的な考え方

 基本的にはTARGETの以下の機能を組み合わせて独自指数の表示を実現しています。
  • 基準タイムのフラットモード
  • 付加タイム
上記の機能を使うために、
オプション>環境設定>基準タイム
の設定画面を以下のとおり設定しておいて下さい。

フラットモード設定.png

TARGETの補正タイムの仕組みに詳しい人なら、上記の設定だけでピンとくるかもしれません。

 まず基準タイムのフラットモードについて説明します。フラットモードとは補正タイムの算出方法として距離やクラスによる補正を行わず、単純に基準タイムと実際の走破タイムの単純な差のみで補正タイムを計算するモードです。つまり走破タイム=基準タイムであれば補正タイム100になるのはデフォルトの設定と同じですが、フラットモードではクラス・距離を問わず、走破タイムが基準タイムより0.1秒早くなるごとに補正タイムが+1、逆に0.1秒遅くなると補正タイムは-1となります。

 付加タイムとは特定のレースの特定の馬ごとに補正タイムを変更できる仕組みです。つまり通常の計算方法だと補正タイムが100になるが、特定の馬だけ95にしたい場合は、その馬の付加タイムとして+0.5することで、補正タイムを95に修正できます。

 上記の基準タイムのフラットモード及び付加タイムを利用することで、補正タイムとして独自指数の数値を表示させます。

 具体例として、去年の天皇賞(秋)を例にして説明します。ジャスタウェイが勝ったレースですが、
  • ジャスタウェイの指数:112
  • トウケイヘイローの指数:93
として独自指数を設定したいとします。

 ジャスタウェイの勝ち時計が1.57.5に対して、トウケイヘイローの時計が1.59.7で2.2秒差あるため、フラットモードをそのまま使うと補正タイムの差は22となります。一方、上記の指数の差は19のため、このままでは基準タイムをどう設定しても上記指数は表現できません。

 仮に基準タイムとして1.58.9を設定すると補正タイムは以下のように表示されます。

天皇賞秋.png

上の画面の通り、基準タイムを1.58.9に設定した場合
  • ジャスタウェイの補正タイム:114
  • トウケイヘイローの補正タイム:92

となり、本来設定したい指数になりません。そこで以下の通り付加タイムを設定します(付加タイムはタイム部分を右クリックで設定できます)。

天皇賞秋_付加タイム設定.png


このようにジャスタウェイに付加タイム+0.2、トウケイヘイローに-0.1設定することで、本来設定したかった指数

  • ジャスタウェイの指数:112
  • トウケイヘイローの指数:93

を補正タイムとして表現することができます。

 あとはこれを全頭に設定することで、任意の指数を補正タイムとして表現できることになります。


■実際の運用について

 もちろん、上記の設定を全レースの全頭で行うことは現実的ではないため、実際は何らかのプログラムを組んで
  • 独自指数を元に、レースごとの基準タイムおよび付加タイムを算出
  • 算出された基準タイム、付加タイムについてTARGETで読み込み可能な形式のテキストファイルを作成

を実現することになります。
 
 ちなみに私の場合は、Excel、AccessのマクロやJGAWK等を組み合わせて、TARGETで読み込み可能な基準タイムや付加タイムのファイルを生成してTARGETに取り込んでいます。(何しろ15年くらい前に作った仕組みをそのまま使ってるためJGAWKとか古いのが残ってます)

 ちなみに基準タイムのCSV形式は基準タイム処理画面に記載があります。付加タイムについては、付加タイムをご確認下さい。付加タイムについてはファイル形式については具体的な記述はないですが、実際にファイルを開いてみればわかると思います。


■まとめ

以上、TARGETの補正タイムとして独自指数を使う方法を紹介しました。仕組みを作るまでは少し面倒ですが、一旦作ってしまうとTARGETの補正タイムとして独自指数を使えるのは非常に便利です。独自指数を使っている人は検討してみてはいかがでしょうか。





posted by knaka at 00:00 | Comment(0) | 指数分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月01日

TARGET frontier JVの補正タイムの考え方を解説してみた

 TARGET frontier JVでは









にも記載がある通り、「補正タイム」という考え方で各競走馬のレース成績を指数化することができます。オンラインヘルプでは補正タイムを

「補正タイムは、基準タイムをもとに距離の違いとクラス移動を考慮してその中心を100であらわしたものです。」

と定義しています。本記事では補正タイムの考え方について解説してみます。

TARGETの補正タイムの考え方

 TARGETで補正タイムを算出するためには、まず各レースごとに基準タイム(各クラス・距離のレースでの平均的なレベルの勝ち時計)を決める必要があります。

2014年 1月26日 1回中山9日目  曇   良  15:01 発走(15:00から変更)
10R  初茜賞
 4歳以上・1000万下(定量)(混)[指定]   16頭立   ダート 1800m 
基準タイム設定.png 

を例にしてみましょう。このレースではアドマイヤジャコモが1.56.3のタイムで勝っています。

 もしこのレースのレベルが1000万下として平均的だとすると、基準タイムは1.56.3と設定します(レース成績画面の下部に基準タイムを設定する項目があります)。
 またこのレースが超ハイレベルで5着のプレミアムタイムでも平均的な1000万下のレースならば勝ち負けできるとかんがえるのであれば、基準タイムとして5着のプレミアムタイムの走破タイムである1.56.8を設定することになります。
 逆にこのレースが低レベルと考えるのであれば、基準タイムを勝ち時計の1.56.3より速いタイムを設定することになります。

 つまりTARGETの補正タイムの考え方の基本として、自動的に補正タイムが計算されるわけではなく、あくまで各レースのレースレベルを主観的に判断した基準タイムを元に決定されることになります。つまり基準タイムの設定が正しくないと、表示される補正タイムも不正確なものになります。

 上記の基準タイムは自分で設定してもいいのですが、TARGETの作者(BLITZ氏)が提供している基準タイムを利用することも出来ます。

基準タイムダウンロード.png
「データ登録」→「基準タイムファイルのダウンロードと登録」から取得可能です


 TARGETの作者が提供している基準タイムを元に、もう少し補正タイムを見てみます。先の初茜賞の出馬表を開いて、補正タイムのタブを選択すると、以下のとおり補正タイムの一覧が表示されます。

出馬表.png

 まずはアドマイヤジャコモの1走前の補正タイムを見ると103になっています。100がそのクラスの平均的な勝ち負けのレベルを表しますので、103というのは1000万下クラスとしては高評価ということになります。

 アドマイヤジャコモの1走前の成績も開いてみます。

成績.png

BLITZ氏はこのレースの基準タイムを1.54.2に設定しており、アドマイヤジャコモはそれより0.3秒早い時計の2着ということで補正タイムは103になっています。詳細は公開されていませんが、基本的には0.1秒の差が補正タイム1に対応しているようです。このレースでは基準タイムを上回る時計で走っている馬が3頭いるということで、BLITZさんはこのレースを1000万下クラスとしてはハイレベルのレースと評価しているとわかります。

続いてプレミアムタイムの前走の補正タイムを見てみると、出馬表上は93と表示されています。

出馬表プレミアムタイム.png


一方、前走のレースを成績で見てみると

プレミアムタイム前走成績.png

成績画面で見るとプレミアムタイムの補正タイムは102になっています。

 なぜ画面によって補正タイムが変わるのでしょうか。
 つまり、補正タイムというのは基準となるレースのクラスにより異なる数値になるということです。成績画面の補正タイムは、このレースの基準タイム(1.54.6)を元に計算されるため、プレミアムタイムの勝ち時計1.54.4の補正タイムは102と表示されます。あくまでこの補正タイム102は500万下クラスを前提とした補正タイムです。
 出馬表のレースは1000万下クラスですので、プレミアムタイムの500万下クラスの補正タイムは1000万下クラスのものに補正され、102→93に変わっているのです。(この補正ロジックも公開されていないと思います)

 また、画面によっては以下のように「補9」という項目で補正タイムが表示される場合があります。

補正9.png

これは、1000万下クラスを基準に修正された補正タイムが表示されていることを意味しています。
(なぜ「補9」なのかは、今の1000万下クラスは昔は900万下クラスだったからですね)

BLITZ氏提供の基準タイムを使うか、自分で設定するか?

TARGETの補正タイムを使う場合、まずBLITZ氏提供の基準タイムを使うか、自分で基準タイムを設定するかを決める必要があることがわかると思います。
 BLITZ氏提供の基準タイムを使うということは、つまりBLITZ氏のレース評価にのっかって予想することになる点に注意が必要です。自分で基準タイムを設定する場合も、先の例の通りクラス間の補正はTARGETが自動で行いブラックボックスになる点は注意する必要があります。どうもTARGETの補正タイムの場合は昇級初戦は指数が低く見える傾向があるようです。

 ちなみに、私自身はTARGETの補正タイムの考え方ではなく、独自の指数を使っています。一般的な指数の考え方ではクラス間の補正が必要な物が多いですが、私の指数はクラス間の補正を考慮しない計算方法です。そのうち記事にしてみたいと思います。



posted by knaka at 00:02 | Comment(0) | 指数分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月31日

グリーンチャンネル「先週の結果分析」のタイム分析って分析者の主観で左右される件

競馬予想の方法の一つとして、指数系の予想があります。レースにおける各馬の成績を指数として評価するものですが、その評価の仕方は様々です。



 例えば、グリーンチャンネルでは



先週の結果分析 | 〜中央競馬を見るならグリーンチャンネル〜










で、タイム分析として、いわゆる各レースの指数評価を行っています。

 また、指数評価の方法についても同ページの「「タイム分析」におけるタイム表作成のプロセス」に記載されています。一部抜粋すると、

1.各競馬場、条件・距離ごとに※基準タイムが設定されています。
※基準タイムとは・・・
当番組の基準タイム作成委員会により、各競馬場の条件・距離ごとに、平均的な勝ちタイムを基準タイムとして設定しています。なお、この基準タイムは、番組独自で設定したものです。 

つまり
500万下クラスの阪神ダート1200Mの基準タイム   →1:13:0
オープンクラスの阪神ダート1200Mの基準タイム →1:12:0

等(上記の基準タイムはあくまで例です)各条件での基準タイムを予め設定しておきます。そしてある500万下クラスのレースの勝ち時計が1:12:5だったとすると、基準タイムとの差が0.5秒なので、馬場差として5ポイント、走りやすい馬場だったと考える、というものになります。これを当日の全レースで確認しその日の競馬場の馬場差を算出するという方式のようです。

 ただし、実際に馬場差を算出する際には、そのレースがハイレベルのレースなのか低レベルのレースかについて、主観での考慮が入るようです。
 先ほどの500万下クラスのレースの勝ち時計が1:12:5の例で言うと、基準タイムより0.5秒速いことが馬場差によるものなのか、それともレースレベルが通常の500万下クラスより高いためなのかは主観での判断になるようです。


タイム分析には分析者の主観がかなり入っている点に注意

  「タイム分析」「基準タイム」というキーワードを見ると、主観が入らず機械的に馬場差を算出するような概念と思う人もいると思いますが、実際は馬場差やレースレベルの判断などタイム分析者の競馬観により指数の出方も大きく変わってくると考えたほうがよいようです。
 
 そもそも条件ごとの基準タイム自体が正しいのかという話もあります。基準タイムってどうやって出してるんですかね。多分過去何年かの各条件別の勝ちタイムの平均をとってるのかな。

 「先週の結果分析」のタイム分析を参考にする場合は、あくまで分析者の主観がかなり入っていることを頭に入れておいたほうがいいと思います。




posted by knaka at 20:57 | Comment(0) | 指数分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。