2014年02月25日

WIN5の配当が単勝コロガシより2倍以上つく理由を簡単に説明してみる

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  上記の表はここ数ヶ月のWIN5の結果です。上記表の「単コロ比」というのが、WIN5の勝ち馬の単勝でコロガシた場合の配当とWIN5の配当の比率になりますが、見ての通りほとんどの日でWIN5の配当のほうが単勝転がしの場合の2倍以上付いていることがわかります。つまり5レースとも単勝2倍の馬が勝ったとすると、単勝コロガシだと2x2x2x2x2=32倍になりますが、WIN5だと64倍以上の配当になるということです。

 みなさんはこの理由が説明できますか?WIN5と単勝ころがしの配当は同じ位になるはずだと思う方もいるかもしれませんが、TARGETのヘルプによると、理論値としては単勝コロガシの場合の2.3倍程度になるとのことです。


TARGET frontierJV(ターゲット) | 使い方マニュアル
想定配当とは、単勝オッズから控除率を考慮して逆算したWIN5のオッズです。通常は、単コロ配の2.3倍程度の額になります。 ...

 なぜこんなに差がつくかというと控除率のせいです。控除率というのは、馬券を買う際の手数料(テラ銭)で、単勝ではおよそ80%、WIN5では73.8%程度になります。控除率自体は単勝のほうが安いにもかかわらず、実際の配当はWIN5のほうがつくわけです。

 本記事では厳密な計算ではなく、より簡単なモデルでWIN5と単勝コロガシで配当に2倍以上の差がつく理由を説明してみたいと思います。


■2頭立ての競馬によるWIN2を考える

 まずは2頭立ての競馬によるWIN2で考えてみたいと思います。また簡単化のため、以下の条件とします。
  • 控除率は単勝、WIN5とも25%
  • 実力はどの馬も同じ
馬の実力が同じであり、控除がなければ、各レースの馬の単勝オッズは2倍となるはずです。ただし実際は控除率が25%なので、単勝オッズはいずれも1.5倍になります。なぜ1.5倍になるかというと、2頭の単勝が100円ずつ売れたとすると、総売上は200円であり、そこから25%を引いた150円が配当に回されることになります。どちらの馬も100円ずつ売れているのでオッズは1.5倍になるわけです。この条件で2レース単勝コロガシすると1.5x1.5=2.25倍になります。

 一方WIN2の方では、買い目は1-1,1-2,2-1,2-2の4通りであり、どの組み合わせも来る確率は同じですので、理論上はどの組み合わせも同じ金額売れることになります。よってどの組み合わせも100円売れたとすると総売上は400円、そこから25%を引いた300円が配当に回されます。どの組み合わせも100円ずつ売れているので、WIN5の配当は300円となります。

 以上からWIN2の場合は、単コロと比較して3÷2.25=1.333...倍の配当になります。

 この考えを拡張して、2頭立ての競馬によるWIN5の場合も考えてみます。まずは単勝コロガシの場合、単勝オッズは変わらないので1.5の5乗でおよそ7.6倍になります。一方WIN5だと買い目が2の5乗で32通りあるので、配当は3200円の75%で2400円となります。

 以上からWIN5の場合は、24÷7.6=3.16倍、単勝転がしと比較して配当が付くことになります。更に控除率を実際の単勝80%、WIN5を73.8%で計算すると、
  • 単勝コロガシ:1.6の5乗で10.5倍
  • WIN5:3200円の73.8%で2214円

となり、22.14÷10.5=2.11倍の配当となり、かなり実際の理論値に近づきました。

 以上、WIN5と単勝コロガシで配当に2倍以上の差がつく理由の簡単な説明でした。








タグ:WIN5 馬券術
posted by knaka at 21:56 | Comment(0) | 馬券術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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