以前に世間を騒がせた馬券で大もうけした場合の税金問題。
この本の読者が知りたいことは
の2つが主だと思います。
■馬券裁判については無難な記述
私もどちらかというと馬券裁判のほうに興味があったのですが、馬券裁判については約160ページの本の中の30ページ弱とあまりページは割かれていませんでした。
裁判についての内容も、裁判所の判決(機械的馬券購入については基本的にはずれ馬券も経費扱い)についてと、それを受けてほっとしたというのが主で、それ以上の突っ込んだ記述はなかったように思えます。まあ当事者で10億円の税金納付を求められていた人ですから、当局に目をつけられるのを恐れてると思うので、無難な記載になってしまうのはしょうがないのかな〜という気もします。
■予想法については真っ当(ある意味当たり前)のことが書いてました
もう一つの主題は1億5000万儲けた予想法、ということになります。
そもそも競馬で億単位で儲けるということ自体が非常識なのですが、この著者は良くも悪くもまじめな方なんだと思います。実際に馬券で大もうけしたわけですから、多少オカルト的なことを書いていても説得力が出てしまうのですが、書いていることは極めて常識的な内容といえると思います。よく言うと真っ当、意地悪な言い方をすると当たり前のことしか書いてないという感じでした。
要するに億単位で馬券で儲けるにはトータルの馬券購入額も数十億単位にする必要がある、そのためには馬券予算がショートしないように購入額を調整しつつ(基本は予算額全体に対する一定の割合を馬券購入額とする)、期待値が高い馬券をひたすら買い続ける。予想がハマって連勝が続くと馬券購入額も上がって著者のように億単位の儲けが出るということです。
じゃあ期待値の高い馬券をどう見つけていくかという著者の方法論がこの本に記載されてます。
もちろん結果的に儲かった場合、期待値の高い馬券の買い方をしていた可能性は高いのですが、馬券の買い方が本当に期待値を超えているかどうかは、結局誰にもわからないので、結局最後は自分の判断ということになります。
■競馬ソフトはTARGETではなく「馬王」をメインで活用
ちなみにこの著者も私と同じく競馬ソフトをフル活用して馬券を購入しているとのこと。一般的にはTARGET frontierを使っている人が多いと思うのですが、この著者は「馬王」を活用されているようです。
まあ実際に馬券で大もうけされた方ですし、書いている内容も常識的な内容で変なオカルトもありませんので、馬券好きなら読んでみて損はない一冊だと思います。
posted by knaka at 12:05
|
競馬本レビュー
|
|